緑茶・烏龍茶で虫歯予防!? 〜カテキン(ポリフェノール)の力〜BLOG
2021/12/10
こんにちは!『家族みんなのかかりつけの歯医者さん』小倉南区下曽根のたんぽぽ歯科・矯正歯科の院長の吉用です。
今回は『緑茶・烏龍茶で虫歯予防!? 〜カテキン(ポリフェノール)の力〜』という内容でお話ししたいと思います。
カテキンを含むポリフェノールは緑茶や烏龍茶に多く含まれております。
緑茶・烏龍茶が虫歯予防ということはあまり聞き慣れないのではないかと思います。そのことを解説させていただく前に、虫歯になるまでの流れをお話ししたいと思います。
お口の中には虫歯の原因菌が多くの種類存在しています。今回はその中でもミュータンス菌についてお話しします。
上の図を解説させていただきますと、
①お口の中にはミュータンス菌が存在しています。
②そのミュータンス菌が食事やおやつ、ジュースから入ってきた糖分(特に砂糖)を取り込みます。
③その糖分をミュータンス菌が分解すると、ネバネバとしたグルカンという成分を出し、より細菌が歯の表面に住み付きやすくなります。
④ミュータンス菌が増殖し、プラークとなります。
⑤そこに糖分が入ってくると、それをエサにミュータンス菌が酸を出します。
⑥プラークが除去されないまま、糖分が次々に入ってくると、歯を溶かし続け、歯が溶かされ、しまいに歯に穴が開いてしまうのです。
では、緑茶や烏龍茶に含まれるカテキン(ポリフェノールの1種)がなぜ虫歯予防に効果的なのかを解説したいと思います。
緑茶や烏龍茶、紅茶などは同じ「カメリアシネンシス」というツバキ科の植物の葉っぱからできています。
発酵の差によって緑茶・烏龍茶・紅茶が出来上がるのです。
その茶葉に含まれるカテキンは先程の図の③で解説しております虫歯菌がネバネバ成分のグルカンを出す働きを抑える効果があります。
また、カテキンのうちエピガロカテキンガレードという種類は虫歯の原因菌に対して抗菌効果と酸を産生する作用を抑制することを示すという報告があります。
リンク:東北大学大学院歯学研究科口腔生化学分野 プレスリリース
●虫歯予防に効果的なお茶の飲み方
虫歯予防という観点から緑茶や烏龍茶を飲むと良いタイミングですが、予防効果を高めるためには
食後と寝る前をお勧めします。
・食後
食べた後は虫歯の原因菌がネバネバ成分のグルカンを作り出したり、歯を溶かす酸を出してしまうタイミングとなります。
そこにカテキンがやってくることで、邪魔をしてしまうことが期待されます。また、食後にお茶を飲むことで、食べた後のカスを洗い流してくれることも期待されるため効果が高いと考えております。
・寝る前
お口の中の細菌、実は寝ている間が一番増えていくのです。これは唾液の量が減少し、口呼吸になってしまう方もいらっしゃるため、お口の中がより乾燥してしまいます。
唾液には抗菌作用をはじめとする様々な虫歯予防に効果的な役割が多くあります。
詳しくは
リンク:唾液が虫歯予防に大きく関わる?
で解説しておりますので、ぜひご覧ください。
寝る前にお茶を飲むことで、抗菌作用を高め、虫歯の原因菌を含む細菌たちの増殖を抑えることが期待されます。
ただし、緑茶や烏龍茶にはカフェインが含まれているため、睡眠を妨げてしまう可能性もあります。
心配な方はお茶でうがいをするだけでも効果的かと思います。
緑茶や烏龍茶にはカフェインが含まれているため、妊婦の方や小さなお子さまは注意が必要かと思います。
古くより日本人に愛されているお茶には、このような隠された効果が存在していたのです。
美味しくお茶を飲んでもらいながら、虫歯予防にも取り組んでいただけたらと思います。
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家族みんなのかかりつけの歯医者さん
たんぽぽ歯科・矯正歯科
院長:吉用 卓(よしもち たく)
国立大学 長崎大学歯学部出身
福岡県北九州市小倉南区沼本町1丁目10-2
HP:https://www.tanpopo-kokura.jp
TEL:093-475-4182
歯並び 審美 ホワイトニング 親知らずのご相談随時受付。
診療科目:一般歯科 口腔外科 小児歯科 矯正歯科
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