当院の小児歯科治療では母子分離せず家族同席をオススメしています♪BLOG
2021/07/21
こんにちは!『家族みんなのかかりつけの歯医者さん』小倉南区下曽根のたんぽぽ歯科・矯正歯科の院長の吉用です。
今回は
『当院の小児歯科治療では母子分離せず家族同席をオススメしています♪』
という内容でお話ししたいと思います。
●母子分離のメリット
①甘えられないことで自立心を芽生えさせる
お子さまが保護者の方に甘え、逃げ道を作ろうとすることを防ぐことで、治療させようとできる。
②保護者の方の不安が伝染することがない
お子さまが泣いていたり、嫌がってしまう行動をしているとき、優しい保護者の方は不安そうな表情をしてしまったり、抱き上げてしまうこともあります。
それが逆に不安をあおってしまうことに繋がることがあります。
母子分離の場合、このような不安を伝染させることがありません。
③誤った行動がお子さまに好ましくない影響を与えることがない
大切なお子さまを想う気持ちから
『痛くない?』
『大丈夫??』
とついつい声をかけてしまいます。
実はネガティブな声掛けは、お子さまの不安を煽ってしまうこともあるのです。
④保護者の方が歯科医師やスタッフに精神的な負担を与えることがない
実はこれが母子分離を行うメリットの1番かと思うのですが、保護者の方に見られながら治療を行うことは、治療を行う側としては大変緊張・プレッシャーがかかります。
治療を行う側としては、視線を感じながら治療を行うことを嫌がる方も多いため、母子分離を行っている場合も実は多いかと思います。
⑤診療の効率が上がる
お子さまが泣いても暴れても、保護者の方がいない方が視線を気にする必要がないため多少の無理が効きやすいため、診療の効率も上がります。
この④・⑤は完全に歯科医院側のメリットとなってしまいます。
●母子分離のデメリット
①保護者の方は不安
何をされているかわからないため、待合室でかすかに聞こえる泣き声が聞こえたりするとなお不安に感じてしまいます。
出てきたときに泣いてたりすると、
『よくがんばりました~』
とスタッフの方は言うものの、
様子が見れていないので、
『大丈夫だったのかな?』
と感じてしまいがちです。
②治療ができなかった場合の状況が理解しにくい
保護者の方が直接、治療中の状況を見ることができないため、なぜ治療を行うことができなかったかを言葉だけでは理解してもらいにくい場合も多くあります。
●保護者同席のメリット
①何をされているかわかり、安心できる
『百聞は一見に如かず』ということわざもありますが、お子さまがどれだけ頑張っているか、何を苦手としているかは、見てもらうことが1番です。
母子分離と異なり泣いていても、なぜ泣いているかを直接見ることができるので、ご家族の方も安心していただけます。
②保護者・お子さまとコミュニケーションを良好に行える
小さなお子さまが上手に治療できるために、スタッフが褒めたり声かけを行いながら本人と接していきますが、ここにご家族の方も一緒に褒めてもらえると本人もさらにやる気を出してくれることもよくあります。
そばにいていただくことで、保護者の方ともコミュニケーションを図りやすくメリットも多くあります。
そして、私たちの治療への流れや考え方、虫歯を繰り返させないための知識を知っていただけることができます。
③保護者・お子さまと信頼関係を作りやすい
ご家族とお子さまが一緒にいることが自然なことであり、一緒に入室することで、ご家族の方もお子さまもリラックスできる。それが未就学児など、低年齢のお子さまはなおさらです。
それを、甘えさせない!といって無理やり母子分離させると、歯医者さんに対して、お母さんと引き離す悪いところというイメージに繋がってしまうことも多いため、お子さまとの信頼関係を壊してしまうことになることもあります。
④治療ができなくても、なぜできていないか理解していただける
上手にできない場合、母子分離の場合、なぜできていないのかを直接見ていないため、分かりにくものです。
同席している場合、何を嫌がっているのか、なぜ泣いてしまったかを直接見ていただくことができます。
また、お子さまが上手にできない場合、このようにご自宅で練習してくださいと実際に見てもらいながら教えていくこともできます。
そして、来るたびにどれだけお子さまができるようになってきているか、成長してきているかを肌で感じることができるのも同席して頂いているからこそだと思います。
●保護者同席のデメリット
①お子さまの不安を煽ってしまう声かけをしてしまうことも
母子分離のメリットでも少しお話ししましたが、
『大丈夫??』
『痛くない??』
といった声かけはお子さまの不安をあおってしまう可能性があります。
ついつい、大切なお子さまですので、そのような声かけをしてしまうのも分かりますが、実は不安にさせてしまうこともありますので、注意が必要なのです。
そのため、当院では治療中の声掛けに関しては、保護者の方に褒めることに徹底して頂いております。
②お子さまが頑固になってしまうことも
お子さまが上手に治療できなかった場合、
『口を開けないと、遊びに行かないからね』
『ちゃんとしないと、おやつ買わないよ』
といった声かけをしてしまうこともよくあるかと思います。
すると、親子喧嘩のようになってしまい、お子さまがより頑固になってしまい、さらに治療をさせてくれなくなったりすることもあります。
これも①と同様に褒めてもらうことを徹底することで、お子さまも少しずつ慣れ、できることが増えてくれます。
上手になるためにも、お子さまの治療に慣れている私たちにお任せしていただき、保護者の方は徹底して褒めていただくことが治療をスムーズに進めていく秘訣でもあります。
③保護者の方の心理的な負担がかかることも
お子さまが嫌がっている様子や泣いてしまった姿、ケガなどで出血し治す姿を直接見るのは、保護者の方にとっても心理的に負担を与えてしまうこともあります。
もちろん、絶対同席してもらわなければならないというわけではありませんので、見ていて辛いと感じる場合には当院のスタッフにお任せいただければと思います。
④保護者の方の視線がある
これも母子分離のメリットでお話ししましたが、誰かに見られながら治療を行うことは、治療を行う側からすれば大変なプレッシャーとなります。
ですが、そのために母子分離をして楽にするのは本人のためでも保護者の方のためにもなりません。
⑤お子さまに甘えが出てしまうことがある
母子分離が上手くいくと、甘えも出せず上手に治療をさせてくれることも確かにあります。
基本的に同席をしていただきますが、極端にお子さまと保護者の方の距離が近すぎると甘えが出てしまうことも多くなります。
診療室に設置しておりますイスから見守っていただけると甘えも出にくいため、適切な距離感を保つことも大切となります。
●たんぽぽ歯科での考え
虫歯や歯肉炎などのお子さまのお口の中の病気は、生活習慣が原因となっていることがほとんどとなっています。
小さなお子さまの場合、みずから生活習慣を大きく変えていくことは大変難しく、保護者の方の理解や協力が重要となっていきます。
ここが変わらなければ、治療はできたとしても、すぐに虫歯を生じてしまったり、一番大切な永久歯への悪影響が生じてしまうこともあります。
母子分離で虫歯の治療を行なった場合、治療の様子がわからないため本人が頑張ってくれていることも分かりません。
そのため、虫歯の治療を軽く・簡単に考えてしまいがちとなってしまい、虫歯の治療の大変さや、お子さまの虫歯を予防していくことへの知識を理解していただくことが難しくなります。
治療を頑張ってくれている様子や虫歯や歯肉炎などの原因などの情報を提供していきながら、お子さま・ご家族の方へのお口の中に対する意識を高めていくことも小児歯科として大切なことと、たんぽぽ歯科では考えており、保護者の方も診療室へ同席していただくことを推奨しております。
●母子分離をオススメする場合もあります
当院では原則として母子分離を行うことはないのですが、極端に甘えが強すぎる場合、母子分離を行うことで上手くいくこともあります。
お子さまの性格や特徴を数回のトレーニングを行いながら、見極めていくことが必要となります。
ただ、ほとんどの場合、母子分離を行わなくても上手にできるようになってくれます。
たんぽぽ歯科ではお子さま達が上手に治療できるように様々な取り組みを行なっております。
過去のブログでお子さまが治療を上手にできるようになる取り組みについて詳しく解説しておりますので、ぜひご覧ください。
長くなりましたが、当院が母子分離を行わない理由を解説させていただきました。
何か不明なことがございましたら、ご相談いただけましたら幸いです。
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家族みんなのかかりつけの歯医者さん
たんぽぽ歯科・矯正歯科
院長:吉用 卓(よしもち たく)
国立大学 長崎大学歯学部出身
福岡県北九州市小倉南区沼本町1丁目10-2
HP:https://www.tanpopo-kokura.jp
TEL:093-475-4182
歯並び 審美 ホワイトニング 親知らずのご相談随時受付。
診療科目:一般歯科 口腔外科 小児歯科 矯正歯科
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