歯医者で使うレントゲンは身体に影響はないの??BLOG

2021/05/19

こんにちは!『家族みんなのかかりつけの歯医者さん』小倉南区下曽根のたんぽぽ歯科・矯正歯科の院長の吉用です。

今回は歯医者さんで使うレントゲン(エックス線)は身体に影響はないの??といった内容でお話ししたいと思います。

 

多くの方はレントゲン(エックス線)を使用した検査を受けたことがあるのではないでしょうか?

通称、レントゲンとは様々ある放射線の種類のうちX線を使用した検査法です。骨や筋肉、組織などによりX線の吸収量が異なり、フィルムに達するX線の量が部位ごとに差が生まれて、現像した際に白黒のコントラストが生まれ、診断に利用できる画像となります。

以前は(現在も使用しているところもありますが)フィルムを使用し、現像することで画像にしていました。しかし、デジタル化が進み、画像が鮮明になり、少ないX線の量でレントゲン撮影が可能となってきました。

 

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お口の中の病気(特に虫歯・歯周病)に関しては見えないところで起きていることが多くあります。ですので、歯科治療においてレントゲン検査は欠かすことのできないものになります。

 

●身体への影響について

下の写真は北九州市歯科医師会から出ているものではありますが、私たちの身の回りにある、日光・食べ物・飲み物・地面・壁・温泉など様々なものから微量ながら放射線を受けています。

ラドン温泉やラジウム温泉といった実は放射線を出す温泉もあります。しかし、ラドン温泉やラジウム温泉は古くから病気などの治療のために活用されており、むしろ健康に良いとされています。長く大量に放射線を受けてしまうことは身体に悪影響を受けますが、適度な量は身体にむしろ良好な影響を受けます。

 

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普通の生活をしていて自然に被曝する量が平均2.4mSvとされておりますが、お口全体のレントゲン写真(パノラマ)では1回0.02〜0.09mSv、小さな部分的に撮影するレントゲンでは0.001〜0.02mSvとされています。これは健康診断で使用する胸のレントゲン写真と比較するとはるかに低い量の放射線となります。

 

また、当院では撮影の際には余計な被曝が生じないよう、鉛が含まれたエプロンを装着していただきます。鉛はエックス線が透過することができないため、身体の撮影しない部分にエプロンをすることで、余計な被曝を防ぎます。

 

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放射線はガンの治療で用いられるなど、細胞を傷つけたり、機能を低下させたりする効果があります。遺伝的影響や身体的影響とも呼ばれ、放射線を使用することは無害とは決して言えるものではありません。

 

しかし、レントゲン検査によって得られるメリットがはるかにリスク(デメリット)を上回る場合には撮影を行う必要があります。

 

何度も撮影して大丈夫!?と心配してしまいがちになりますが、歯科医院で使用するレントゲンによる被曝量というのは何度もお話ししますが、大変少なく、あまり心配する必要はありません。

 

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●妊娠中のレントゲン撮影に関して

大量の放射線を特にお腹に受けてしまうと、流産・奇形・知的障害などの影響の可能性が否定できません。歯科医院で使用するレントゲンでの被曝量では胎児への影響は大変低いと考えられます。

 

これも先ほどお話しした内容と同様になるのですが、メリットとデメリットを天秤にかけた際に、メリットが大変大きい場合には撮影を行う必要があります。

また、当院では妊娠している方でも、していない方でも防護エプロンを着用していただき、関係ない部位への被曝を防いでいます。

妊娠初期の方に対しては原則撮影は行っておりません。しかし、撮影しなければ痛みなどの原因がわからない場合には撮影せざるを得ない場合もあります。必ず妊娠が分かっている場合にはあらかじめ教えていただきたいということ、そして妊娠の週数も教えていただきたいと思います。

 

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●新生児や幼児など小さなお子さまのレントゲン撮影に関して

放射線に対する影響は大人よりもお子さまの方が高くなります。

そこで、小さなお子さまに対するレントゲン撮影は最小限にするということ、さらにX線の量を低く抑えていく、防護エプロンを着用していただくことで被曝量を最小限に抑えています。

 

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●X線を使用しない虫歯診断システムの導入

当院ではダイアグノカムと呼ばれる機器を導入しております。

聞き慣れない方も多いかと思います。

ダイアグノカムとは、レントゲンを使用せず、歯を透過するレーザー光を歯に当てることで、詰め物周囲、歯と歯の間の虫歯を検出するものになります。

レントゲンに及ばない点もありますが、特にこのダイアグノカムが活躍できる場面というのが、定期健診で受診されている方に怪しい部分を毎回毎回レントゲンで虫歯になってきていないかを撮影し続ける必要がなくなることにあります。

ダイアグノカムはレントゲンを使用するわけではありませんので、歯科衛生士さんでも使用することができます。定期健診で怪しい部分が虫歯になってきていないかを手軽に確認することができ、いよいよ怪しくなった場合にレントゲン撮影を行うことで、レントゲン撮影の頻度を下げることが可能となります。

 

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このように当院では安全性を十分に考慮した上で、必要ないレントゲン撮影は行わないようにしています。

 

また、レントゲンを全てデジタルにして放射線の量を少なくしていること、防護エプロンの着用を行い、余計な範囲の被曝を防いでいます。

それでも不安に感じることがございましたら、お気軽に声をかけてください。

 

お口の中の病気はレントゲン撮影を行わなければわからないことがほとんどです。正確な診断・治療を行うためにも欠かせない検査となります。リスクだけを考えすぎず、お口の健康維持・予防のためにも必要な検査だと認識していただければ幸いです。

 

 

 

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家族みんなのかかりつけの歯医者さん

たんぽぽ歯科・矯正歯科

院長:吉用 卓(よしもち たく)
国立大学 長崎大学歯学部出身
福岡県北九州市小倉南区沼本町1丁目10-2
HP:https://www.tanpopo-kokura.jp

TEL:093-475-4182

歯並び 審美 ホワイトニング 親知らずのご相談随時受付。
診療科目:一般歯科 口腔外科 小児歯科 矯正歯科

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