歯石を放置すると・・・歯石にも種類があるのを知っていますか?BLOG
2021/04/26
●歯石がたまりやすい場所
先ほどもお話ししたように、プラークに唾液中のカルシウムが沈着していくことで歯石になります。ですので、唾液が出てくる場所に近い歯に歯石がつきやすくなります。
お口の中は唾液を作る組織が様々な場所に存在していますが、その中でも多く唾液が出てくる場所として、下の前歯の裏側(細かくは舌の下の付け根あたり)と上の奥歯の横のほっぺたあたりになります。
そのため、下の前歯の裏側と上の奥歯のほっぺた側には歯石が大変つきやすくなっています。
●歯石の種類
歯石には2種類存在していることをご存知でしょうか?
縁上(えんじょう)歯石と呼ばれるものと縁下(えんか)歯石と呼ばれるものです。
それぞれについて解説したいと思います。
①縁上歯石(歯と歯茎のきわより上にできる歯石)
縁上歯石は肉眼的にわかりやすい歯石になります。黄白色の帯状にたまっていきます。歯茎の上にたまっていく歯石でもありますので、鏡でお口の中を見た時にもわかるのではないでしょうか?
②縁下歯石(歯と歯茎のきわより下にできる歯石)
歯茎の中にできる歯石で黒褐色で点状にたまっていく歯石になります。歯茎の中にできますので、パッと見ただけではわからない歯石になります。しかし、この縁下歯石は歯を支える周囲の組織に悪影響を与えてしまうため、要注意になります。
●歯石をそのまま放置しておくと・・・
歯石は石灰化をしているため、硬く、歯みがきでは取り除くことができません。たまに、何かの衝撃で取れてくることがありますが。
歯石そのものはプラークが固まり石灰化したものでもありますので、表面は凸凹となっており、新たな汚れが大変付着しやすくなります。
縁上歯石をそのまま放置しておくことで、汚れの付着しやすい、歯みがきの行いにくい歯となってしまいます。
縁下歯石をそのまま放置しておくと、歯茎の下の歯の根っこの表面に歯石によって凸凹となり、汚れが大変付着しやすくなります。
すると、歯周病菌を含めた細菌が繁殖しやすくなり、歯茎の腫れを含め、歯周病の悪化が起こります。
歯石の放置、特に気づかれにくい縁下歯石の放置は歯周病の悪化・進行に関わり、数年後に取り返しのつかないことになることもあります。
縁下歯石は自分自身では分からないため、定期的に歯医者さんでお掃除、歯のクリーニングをしてもらいながら、歯石の付着の有無を確認したり、歯石がついていれば定期的に取っていくことを大変おすすめいたします。
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家族みんなのかかりつけの歯医者さん
たんぽぽ歯科・矯正歯科
院長:吉用 卓(よしもち たく)
国立大学 長崎大学歯学部出身
福岡県北九州市小倉南区沼本町1丁目10-2
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診療科目:一般歯科 口腔外科 小児歯科 矯正歯科
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