血液サラサラにするお薬を飲んでいるけど、抜歯できる?飲むのをやめた方がいい??BLOG
2021/03/16
こんにちは!『家族みんなのかかりつけの歯医者さん』小倉南区下曽根のたんぽぽ歯科・矯正歯科の院長の吉用です。
長寿国として知られる日本ですが、高齢化とともに、基礎疾患を抱えている方が多くなっていますし、何かしらの薬を飲んでいる方も多くなっています。
今回はその中でも血液サラサラのお薬(抗血栓薬)を飲んでいる方の抜歯を含む歯科治療についてお話ししたいと思います。
抗血栓薬は細かく分類すると抗血小板薬と抗凝固薬の2種類に分けられますが、今回は薬の違いについては細かく説明はいたしません。
抗血栓薬は一般的に血液サラサラの薬と呼ばれているようですが、動脈硬化、心不全や不整脈などで血管が詰まってしまわないようにするために予防する目的で服用されます。
よく患者さまから
『次は抜歯になります』と説明すると
『血液サラサラのお薬は飲むのやめときますね』
と言われてしまうことがあります。
確かに、以前そのようにしていた時代もありました。
しかし、お薬を中断することで、血栓ができやすくなり、脳梗塞や心筋梗塞などを万が一起こしてしまった場合、命に関わる可能性もあります。
決して、自己判断でお薬を中断することがないようにお願いいたします。
お薬を継続したままでも、原則抜歯は可能です。
また、ガイドライン上でもお薬を飲んだまま抜歯を行うべきであることが記載されております。
抗血栓薬を飲んだ状態のまま抜歯を行うと、やはり止血するのに苦労するのですが、縫合や止血剤を使用していくことで、血を止めていきます。
ですので、安心していただければと思います。
抗血栓薬を飲んでいる方で抜歯後に止血しにくい特徴のある場合をお話ししたいと思います。
●複数の抗血栓薬を飲まれている
●ちょっとぶつけただけで、皮膚にアザが簡単にできる
●歯周病でグラグラとなっている歯で、抜く歯の周囲の歯茎が赤く腫れ上がっている
このような特徴が考えられます。
お薬が効きすぎている場合もあり、効きすぎているような印象があった場合には、主治医の先生と相談させてもらうことがあります。
また、あまりに歯茎が腫れている場合には一旦、腫れを引かせてから抜歯にすることもあります。
また、人工透析を受けている方も血液サラサラにする成分を注射していますので、日程によっては抜歯や歯石除去の際に出血しやすい状況にある場合があります。
これらのように基礎疾患をお持ちの方は、歯医者だから関係ないと思わずに、必ずお伝えください。
このように、抗血栓薬を内服している場合、抜歯後の止血は大変注意する必要があります。
そのため、特に抗血栓薬を飲まれている方はできる限り歯を抜かないようにする必要がありますし、定期的にメインテナンスを受けながら、歯を抜かなくていいように予防していくことが大切になります。
飲んでいる薬と歯科治療において安全かどうか不安な場合にはぜひ、ご相談ください。
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家族みんなのかかりつけの歯医者さん
たんぽぽ歯科・矯正歯科
院長:吉用 卓(よしもち たく)
国立大学 長崎大学歯学部出身
福岡県北九州市小倉南区沼本町1丁目10-2
HP:https://www.tanpopo-kokura.jp
TEL:093-475-4182
歯並び 審美 ホワイトニング 親知らずのご相談随時受付。
診療科目:一般歯科 口腔外科 小児歯科 矯正歯科
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