乳歯の虫歯の特徴BLOG
2021/03/09
こんにちは！『家族みんなのかかりつけの歯医者さん』小倉南区下曽根のたんぽぽ歯科・矯正歯科の院長の吉用です。
今回はお子さまの歯、特に乳歯における虫歯についてお話ししたいと思います。
お子さまの仕上げ磨きをしていたら・・・
『えっ！？穴があいてる？？もしかして・・・』
そんな経験のあるご家族や
『私が虫歯で苦労したから、子供にはそんな想いをしてほしくない！！』
そう思っている方もたくさんいるのではないでしょうか？
乳歯の虫歯には特徴があり、その特徴をおさえて、日頃仕上げ磨きを行ってもらえると、虫歯予防にも大変効果的となります。
乳歯の虫歯には永久歯の虫歯と異なった特徴があります。
①多発しやすい
②進行が早く、無症状
③年齢ごとに虫歯になりやすい場所が異なる
④虫歯の色が永久歯と違うことも
⑤虫歯が再発しやすい
それでは、1つずつ解説したいと思います。
①多発しやすい
3〜５歳頃に発生する虫歯は１本だけ単独に発生するわけではなく、複数の乳歯に多発しやすい傾向にあります。
②進行が早く、無症状
乳歯は酸に対して永久歯と比較すると溶けやすいという特徴があります。虫歯は当分を細菌が分解し、酸を排出し、歯の表面を溶かし続けることで発生します。つまり、乳歯の虫歯は発生しやすく、進行しやすい歯となっています。
また、深い虫歯であっても症状がないことが多く、穴があいてきた時には、かなり深い虫歯になっていることも多いのです。
③年齢ごとに虫歯になりやすい場所が異なる
これが特に知っておいてもらいたい内容になります。
乳歯は年齢ごとに虫歯になりやすい場所が変化してきます。
イヤイヤ期などで仕上げ磨きが手こずることも多いかと思いますが、その場合でも虫歯になりやすい部分の歯磨きを最優先で磨くことをオススメします。
乳歯はなりやすい部位を飛ばしてなりにくい部位に虫歯ができることはほぼありません。
虫歯になりやすい部位を知っておくことは、虫歯予防にも大変効果的ですし、嫌がって仕上げ磨きをさせてくれない場合でも、最悪短時間で終わらせることも可能になります。
●1〜２歳頃：上の前歯の表側
●2〜３歳頃：上の前歯の間
●3〜４歳頃：奥歯の溝
●4〜9歳頃：奥歯の間
ぜひ、知っておいてください。
④虫歯の色が永久歯と違うことも
全てに共通するというわけではありません。ゆっくり進行する成人の虫歯は再石灰化を繰り返しながら、色が取り込まれ黒い色の虫歯になることが多くあります。
それに対して、乳歯の虫歯は再石灰化をする時間もなく、急速に進行することが多いため、白〜黄色っぽい虫歯となることもあります。
白〜黄色っぽい虫歯の場合、仕上げ磨きでもわかりにくく、見逃しやすいため注意が必要になります。
⑤虫歯が再発しやすい
治療した部位は目に見えない段差があったり、直した材料との接着剤の劣化により汚れが溜まりやすく、虫歯が再発しやすくなっています。
また、乳歯は咬耗（こうもう）と呼ばれるスリ減りが激しく、人工物が負けて、取れやすくなっています。取れたことに気がつかなかったり、取れていても、完全に取れずに歯の中でカタカタしていることも稀にあります。
そして気がつかない間に虫歯になっていることも多いのです。
治療したところこそ虫歯になりやすいという認識を持っていてもらいたいと思います。
乳歯は生え変わるから虫歯になっても大丈夫！
そんなイメージを決して持たないようにしてください。
乳歯の虫歯を放置していると・・・
・乳歯の下で育っている永久歯の発育に影響を与えることがある
・永久歯が変な場所から生えてしまうことがある
・永久歯が生えてきた途端に虫歯が発生しやすい
・永久歯の歯並びが悪化
・噛む能力、筋力が養われない
・発音障害
このような悪い影響が出てしまうことがあります。
乳歯は永久歯を正しく導く母親的な存在でもあるのです。
乳歯を大切にすることが、健康な永久歯を育てる、守るためにも重要になります。
何か不明なことがあれば、お気軽にお尋ねください。
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家族みんなのかかりつけの歯医者さん
たんぽぽ歯科・矯正歯科
院長：吉用 卓（よしもち たく）
国立大学 長崎大学歯学部出身
福岡県北九州市小倉南区沼本町1丁目10－2
HP：https://www.tanpopo-kokura.jp
TEL:093-475-4182
歯並び 審美 ホワイトニング 親知らずのご相談随時受付。
診療科目：一般歯科 口腔外科 小児歯科 矯正歯科
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