歯周病予防で認知症も予防を!BLOG
2021/03/02
こんにちは!『家族みんなのかかりつけの歯医者さん』小倉南区下曽根のたんぽぽ歯科・矯正歯科の院長の吉用です。
近年、様々な研究の結果、歯周病と認知症の関係性が報告されてきました。
今回、歯周病や歯と認知症の関係についてお話をしたいと思います。
少し難しい話になるかと思いますが、ご了承いただければと思います。
認知症の7割はアルツハイマー病が占めております。そのアルツハイマー病は『アミロイドベータ(Aβ)』などの異常なタンパク質が長い年月をかけて少しずつ脳に蓄積し、発症や症状の進行につながるとされています。
歯周病の原因菌やその毒素が歯茎から血管内に侵入し、体内に入ることでアミロイドベータが体内で作られ、脳に蓄積されていくことが、近年の研究で解明されてきたのです。
九州大学などの研究チームのネズミを用いた研究では、正常なネズミに比べ、歯周病菌に感染したネズミは、脳細胞にアミロイドベータの蓄積量が10倍に増えることを報告しました。
また、『歯周病の治療や予防により、認知症の発症や進行を遅らせることができる可能性がある』と発表しております。
また、歯周病になると、『活性酸素種(ROS)』や『サイトカイン』といった物質が体内で生成されます。
こういった物質が血液を通じて、脳へと運ばれ、脳にダメージを与えることで認知症発症リスクを高めるとも言われています。
歯周病治療やお口のケアによりアルツハイマー型認知症対策にもなるのです。
そして、ここで勘違いして欲しくないことではあるのですが、
『認知症を予防するなら歯周病にならないようにするために、歯が無いほうがいい』
とは決して思わないでください。
虫歯や歯周病で歯を失うことで、噛む力、食いしばる力が減少してしまいます。
総入れ歯の場合、自分自身の歯と比較して30%の力でしか噛むことができないと言われています。
歯を使って噛み、すりつぶすという行為は脳の海馬や扁桃体といった認知機能をつかさどる領域に刺激を与えます。
総入れ歯や歯を失って噛みにくい状態、合わない入れ歯を使用していると噛む能力が衰え、脳への刺激が減少します。
さらに、海馬や扁桃体における認知機能が低下し、認知症の要因になる可能性が高まります。
歯の本数が減っていくことで、やわらかいもの、麺類やパンなど栄養が偏ることで、栄養バランスが崩れ、栄養不足になってしまいます。
栄養不足も脳の代謝を狂わせてしまい、認知症発症の要因となる可能性が高まります。
日頃から、歯みがきなどのお口のケアに加え、定期的なメインテナンスを通じて、
●自分自身の歯を守り抜く
●安定した噛み合わせを維持する
●入れ歯の場合、合った入れ歯の状態にしておく
なんでも食べれる状態を守り抜いてもらいたいと思っております。
歯周病が気になる、噛み合わせが気になる、入れ歯の調子が悪いなどがございましたら、お気軽にご相談ください。
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家族みんなのかかりつけの歯医者さん
たんぽぽ歯科・矯正歯科
院長:吉用 卓(よしもち たく)
国立大学 長崎大学歯学部出身
福岡県北九州市小倉南区沼本町1丁目10-2
HP:https://www.tanpopo-kokura.jp
TEL:093-475-4182
歯並び 審美 ホワイトニング 親知らずのご相談随時受付。
診療科目:一般歯科 口腔外科 小児歯科 矯正歯科
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