イヤイヤ期で歯みがき・仕上げ磨きできない。。そんな時は!BLOG
2021/02/22
こんにちは!『家族みんなのかかりつけの歯医者さん』小倉南区下曽根のたんぽぽ歯科・矯正歯科の院長の吉用です。
今回はお母さんたちからのお悩みで多く聞かれる『イヤイヤ期の歯みがき』についてお話ししたいと思います。
色々な歯医者さんや小児歯科で
『小さなお子さまの仕上げ磨きはこうしてみてくださいね〜』
『楽しそうにやってみてくださいね〜』
などと説明している姿をよく見かけます。
しかし、そうは言っても現場は戦場のようなことになることも少なくありません。私自身も子供が2人いますが、かなり苦労しました。。
私自身も一般的に教えるような方法で我が子を仕上げ磨きしようと努力していました・・・が!できないことも多くあります。。
1歳半頃から2歳頃にイヤイヤ期という時期を迎えるお子さまが多いのではないでしょうか?
このイヤイヤ期は言葉の発達と感情の発達を迎え、同時になんでも自分でやってみたいという時期でもあります。
そんなイヤイヤ期全盛期の時期になんとか仕上げ磨きをさせようとするために
『歯磨きしないとバイ菌がやってきて、ご飯が食べれなくなるよ〜』
『歯磨きしないと明日遊びに行けないよ〜』
なんて言っても、無視されてしまう始末。。
でも、虫歯になったら苦しんでしまうのは本人だし、虫歯にさせたくない!!
そして生み出される最終手段が股の間にお子さまの頭を挟み、身体を抑えて、暴れないようにしながら仕上げ磨きを行うことになります。
しかし、こうやって抑えながら仕上げ磨きをした時にわかるとは思うのですが、次回の仕上げ磨きの時はもっと嫌がられ、ますます仕上げ磨きができなくなっていくことも多いのです。
そこで、イヤイヤ期に突入した際の仕上げ磨きのオススメの方法をお話ししたいと思います。
● 歯磨き粉の種類を増やす
なんでも『イヤ!』と言いがちなこの時期は、お子さまに選ばせてあげるのは効果的な方法です。お子さまの歯磨き粉は様々な味のものが販売されています。
選ばせるということは私たちも小児歯科治療や定期検診でも活用しており、モチベーションアップややる気スイッチになることも多いのです。
さらに、様々な種類の歯磨き粉があるのであれば、
『じゃあ、この歯磨き粉の味はなんだろ〜??』
とクイズにしてみたり、
『今日はお利口さんだったから、味を混ぜてみようね〜』
と言って、味を混ぜてみたりと楽しませる工夫はいくらでもあります。
うがいができる出来ないで、使える種類や量などに制限がありますので、一度相談していただけたらと思います。
● 1回の時間を短く
幼児では集中できる時間は『年齢+1分』とされています。
しかし、仕上げ磨きでじっとできる時間は一体どのくらいでしょうか?
経験上でのお話になりますが、『年齢ー1分』くらいかなと思います。
我慢できる時間を超えて仕上げ磨きをすると、逃げ出すか暴れ出すことがあります。ですので、お子さまに応じた我慢できる時間を把握することがまずは何より大事になります。無理をしすぎると『歯磨き嫌い』となるきっかけになってしまいます。
そして、頑張ってくれる時間内で仕上げ磨きをしてあげるようにしましょう!
● 虫歯になりやすい場所から
先ほどもお話ししましたが、イヤイヤ期の時期における仕上げ磨きは時間との勝負になります。
乳歯における虫歯は基本的に順番となりやすい部位が決まっています。
イヤイヤ期における虫歯になりやすい部位は
上の前歯と奥歯の溝です!
この頃の仕上げ磨きではまず、この部位を何よりも優先して磨くようにしてあげてください。
我慢できる時間に限界が来ても、この部分が磨けているだけでも虫歯予防には効果を十分に発揮してくれます。
● 1日で全部を磨く(1回で完璧を目指さない)
これは、先ほどの『1回の時間を短く』という内容にも当てはまるのですが、1回で完璧に磨こうとすると、時間がかかってしまう上、お子さまが我慢の時間の限界を超え、歯磨きが嫌いになってしまうきっかけになる可能性があります。
通常、プラーク(細菌のかたまり)が出来てから、歯を溶かすまで24時間程度を要するとされています。
特に仕上げ磨きでは24時間でお口の中をキレイにしてしまう!
と考えていただいた方が、お子さまのためでもあります。
● 楽しく
歯磨き粉の種類を増やすことも楽しく歯磨きをしてもらう方法の1つです。
・パペット人形を用いて、仕上げ磨きをしてみる
・歯磨きの音楽(YouTube等で)を流す
・寝転んで見れるタブレットスタンドを用いて、動画を見せながら行う(仕上げ磨きの時だけにしましょう)
このような方法が考えられるかと思います。
仕上げ磨きを特別な時間であることを演出することが大切になります。
イヤイヤ期の時期に脅すような方法をとっても何度も使えるわけではありません。楽しいと思ってもらえることが重要なのです!
● 無理に膝枕である必要はない
膝枕のスタイルで仕上げ磨きを行うことが一番みやすく、理想的ではあります。
私としてはイヤイヤ期であるこの時期は虫歯が起こりやすい3歳以降に仕上げ磨きを膝枕で上手にできるようになるための練習の時期だと考えています。
ですので、何よりもこのイヤイヤ期の時期に無理に膝枕で仕上げ磨きをさせるよりも、本人がさせてくれる姿勢で仕上げ磨きをすることをおすすめします。
そうしていると、次第に膝枕でもできるようになり、どんどん上手になってくれます。
今回紹介させていただいた方法でも全く上手になってくれる気配を感じないようなお子さまもいらっしゃいます。
しかし、気長に考えてもらいながら、お子さまに応じた上手になる方法を探るしかないところもあります。
そして、なかなか仕上げ磨きを上手にさせてくれないのであれば、お口の中の虫歯の原因菌が増えてきている可能性もあります。
上手にさせてくれない時期は特におやつやジュースといった砂糖のコントロールがより一層大切になります。
こちらのブログ『虫歯の原因となる砂糖について』もご覧ください
仕上げ磨きはさせてくれない、でもおやつやジュースは大好き!!
そうならないよう家族みんなで取り組んでいただけたらと思います。
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家族みんなのかかりつけの歯医者さん
たんぽぽ歯科・矯正歯科
院長:吉用 卓(よしもち たく)
国立大学 長崎大学歯学部出身
福岡県北九州市小倉南区沼本町1丁目10-2
HP:https://www.tanpopo-kokura.jp
TEL:093-475-4182
歯並び 審美 ホワイトニング 親知らずのご相談随時受付。
診療科目:一般歯科 口腔外科 小児歯科 矯正歯科
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