指しゃぶりは止めさせないといけない??BLOG
2021/01/12
こんにちは!『家族みんなのかかりつけの歯医者さん』小倉南区下曽根のたんぽぽ歯科・矯正歯科の院長の吉用です。
今回は、指しゃぶりについてお話をしたいと思います。
指しゃぶりはお腹の中にいる時から始まっています。赤ちゃんがお腹の中で動けるようになり、お腹の中で少しずつ口の周りの感覚や指先の感覚がはじまると、それを確かめるように指しゃぶりが始まります。そして、指しゃぶりは母乳を吸うための練習としての意味もあるのです。
お口の感覚を育てていくためにも指しゃぶりは欠かせないものです。
よく、小さなお子さまのお母さん方から相談を受けることとして、
『指しゃぶりをしているのですが、歯並びが心配です』
『いつまでに止めさせられたら大丈夫ですか?』
『止めさせようとしているのですが、全然止めてくれません』
そういった疑問に対してお話をさせていただければと思います。
指しゃぶりの原因には様々なものがあり、原因が1つだけでなかったりするため、大変クセを治すことは難しくなっています。
① 卒乳がはじまり、寂しさを補うため指しゃぶりをして安心している
生まれた直後から行っていた母乳やミルクを飲むという行動が少しずつ減ってきたことで、指しゃぶりで置き換えるような行動に出ることもあります。
② ストレスからの解放
毎日のように新しい音や光景、刺激を受けています。それを少なからずストレスに感じるようになります。それに対し、気持ちを安定させるために指しゃぶりをすることもあります。
③ 眠たい
眠たくなると指しゃぶりをするお子さまは多くみられます。
④ 退屈
遊んでいる時や楽しい時に指しゃぶりを行うことはほとんどありません。
⑤ 歯が出てこようとして気持ち悪い
歯が生えようとして、気持ちが悪く、指でその部分を触っていることもよくあります。
⑥ クセになってしまっている
無意識のうちに指しゃぶりを行ってしまい、クセになってしまうこともあります。
しかし、指しゃぶりそのものはお子さまの安心につながるため、決して否定するものではありません。原則、歯並びに影響を及ぼしていない場合であれば、当院では2歳までの指しゃぶりに対しては無理にやめさせることをオススメはしておりません。
指しゃぶりが無理やり指しゃぶりを止めさせようとすると・・・
親子関係にヒビが入ったり、爪をかむ、髪の毛を抜くようになるなど、他のクセに置き換えられ、深みにはまってしまうこともあるのです。。。
●結局、何歳までに止められたらいいの?
3歳頃までに指しゃぶりを止めることができれば歯並びに影響は少ないとされています。
しかし、同じ3歳0ヶ月で指しゃぶりをしているお子さまでも、眠たくなった時だけ指しゃぶりをしてしまうお子さまと、四六時中指しゃぶりをしているお子さまでは歯並びへの影響は大きく異なります。
つまり、指しゃぶりを行っている程度で差は大きいと思ってください。
指しゃぶりを止めてもらうための方法をいくつか紹介しましょう!!
① 昼間に全力で遊ばせましょう
昼間にいっぱい遊んで、夜はぐっすりと眠ることも大切です。
② 退屈そうな時間はスキンシップ
退屈な時間についつい指しゃぶりをしてしまうことも多いので、退屈そうにしている際には積み木遊びなど手先を使った遊びをさせたり、一緒に本を読んだり、歌を歌ったりとスキンシップを図りましょう。
③ 誰かと指しゃぶりを止めるという約束をしよう!
お父さん、先生誰でもいいのですが、『指しゃぶりをやめようね』と約束をするようにしてください。ついつい指しゃぶりをしてしまった時には、『お約束と違うよ』と注意してあげるようにしてください。
④ 寝るときはそばにいて、絵本を読んであげましょう
眠たくなった時の指しゃぶりを止めさせることが一番難しいと感じています。絵本や楽しいお話をしながら、眠りに誘ってもらうことが一番良いのではないかと思います。
⑤ 現行犯で指しゃぶりをしていることを教えてあげる
後から指しゃぶりのことを注意しても忘れていることも多くあります。できる限り指しゃぶりをしている時に、注意してあげてください。
そして、指しゃぶりは良いことではないこと、そして、これだけ無意識のうちにしているんだと教えてあげて欲しいと思います。
⑥ 指しゃぶりをしていても、叱らない。止めたら褒めよう!
決して、指しゃぶりを叱らない・怒らないでください。③でもお話したように、お約束することで『お約束と違うんじゃない?』と話してあげ、止めたらしっかりと褒めてあげてください。
特にこの⑥が大切だと考えています。指しゃぶりは本能的にしてしまうものでもあります。過敏になりすぎず、長い目で止めてもらえるよう、頑張ってみましょう!
指しゃぶりをはじめとするクセは、これならみんな止められるという絶対的な方法はありません。それぞれのお子さまの性格に応じた様々な方法を試しながら止めてもらえるよう取り組んでいただければと思います。
●指しゃぶりの歯並びへの影響
指しゃぶりは実際に歯並びへ影響を与えてしまいます。
それもどの指で指しゃぶりをしているのか、さらにどのように指をくわえているのかによって異なります。
指が矯正の器具となり、歯並びや歯が生えている骨までも変形させてしまっているのです。
・親指で指しゃぶりをしているお子さま(3歳6ヶ月の男の子)
このお子さまは右手の親指で指しゃぶりを一日中指しゃぶりをしていました。残念ながら前歯が前方に飛び出してしまい、いわゆる出っ歯のような歯並びとなってしまっています。
・左手人差し指と中指で指しゃぶりをしているお子さま(4歳2ヶ月の女の子)
左手の2本の指で前歯を一日中噛んでいるような指のしゃぶり方をしていました。前歯が押し込まれてしまい、写真は奥歯で噛んでいるのですが、前歯が噛み合わさらず、麺類を噛みきれないような歯並びとなっています。
このお子さまたちのような歯並びとなってしまうと、歯を支えている骨も変形してしまっているため、指しゃぶりをすぐに止められたとしても、歯並びが自然と改善する可能性は大変低くなります。
そのため、指しゃぶりは歯並び影響が出るよりも前に止める必要があるのです。3歳までに止められたら歯並びに影響が無いとも絶対に言えるわけではありませんので、指しゃぶりをしているお子さまで歯並びが気になる方は一度ご相談ください。
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家族みんなのかかりつけの歯医者さん
たんぽぽ歯科・矯正歯科
院長:吉用 卓(よしもち たく)
国立大学 長崎大学歯学部出身
福岡県北九州市小倉南区沼本町1丁目10-2
HP:https://www.tanpopo-kokura.jp
TEL:093-475-4182
歯並び 審美 ホワイトニング 親知らずのご相談随時受付。
診療科目:一般歯科 口腔外科 小児歯科 矯正歯科
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