顕微鏡で歯周病がわかるの??BLOG
2020/12/31
こんにちは!『家族みんなのかかりつけの歯医者さん』小倉南区下曽根のたんぽぽ歯科・矯正歯科の院長の吉用です。
皆さんは虫歯や歯周病が目に見えない細菌が原因で起こっていることを知っていますか?
細菌は大変小さいため目には見えず、イメージをしにくいかと思います。
歯の表面をつまようじなどでそっとこすると、白い塊が取れると思います。これは歯垢、プラークと呼ばれています。
たまに勘違いをされている方がいらっしゃいますが、プラークは食べかすではありません。プラークは細菌の塊なのです!
お口の中には500~800種類の細菌が存在しております。このプラークの中にはいったいどのくらい細菌の数が存在しているか考えてみたことはありますか?
プラークを1mm(1立法ミリメーター)くらい採取すると100億個の細菌がいるとされています。
『えっ!?そんなに!!』と思われる方も多いかと思いますが、決して心配する必要はありません。
もちろん、お口の中に限らず、全身には常在菌として様々な細菌が生息しております。そして、その全ての細菌が悪さをするわけではなく、善玉菌と悪玉菌の絶妙なバランスによって健康が保たれているのです。
そして善玉菌、悪玉菌はお口の中にも存在しております。お口の中の善玉菌には乳酸菌などが存在しています。
悪玉菌と呼ばれるものの中に虫歯菌や歯周病菌が存在しているのです。
また、歯周病では細菌以外にもカビの菌(真菌)や原虫と呼ばれる単細胞生物が存在しており、歯周病の進行具合によって観察されるものもあります。
位相差顕微鏡ではそういった細菌や真菌、原虫などを確認することができます。
ここで注意してもらいたのは、
『歯周病菌の細菌を特定する!』
とうたっているサイトをたまに見かけますが、細菌の種類まで特定するためには、培養検査や染色による検査が必要になるため、見た目だけで『これが歯周病菌ですよ!』ということはありません。
また、『菌が多いですね!』『薬を飲んだから菌が減りましたね!』というのも採取した部位や映している範囲次第で大きく変わってきますので、少し客観性が乏しいものとなりますので、少し注意が必要です。
位相差顕微鏡での診断は全体的な細菌の種類のバランスを見ながら、歯周病の進行程度を診断していきます。
ただし、歯周病が重度に進行してきている段階では、カンジダ菌と呼ばれるカビ菌(真菌)、歯肉アメーバや口腔トレポネーマと呼ばれる原虫という種類がみられるようになります。これは位相差顕微鏡でも十分に特定することができるため、進行具合を確認することができます。
この位相差顕微鏡で実際に細菌を見ていただくことで、お口の中の病気は細菌によるもの、そして、プラークは細菌の塊であることを強く意識していただくことができます。
ついつい、歯磨きが面倒と感じてしまう方もいますが、位相差顕微鏡で実際にお口の細菌を見ていただくと、歯磨きに対する意識が大きく変化されるのを感じます。
私たちは治療をして終わりではありません。
『治療を繰り返させない、歯周病を進行させない、一生自分自身の歯で食べてもらいたい』
と考えており、そのためには日頃のお口のお手入れが最も大切になります。そのお手入れに対する意識を変えてもらうために、位相差顕微鏡を活用させていただいておりますので、ぜひ、お口の中の状態を一度見ていただければと思います。
もちろん、気持ち悪くて見たくない!という方には強要するものではありませんので、安心されてください。
ご興味のある方はぜひ、ご相談ください。
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家族みんなのかかりつけの歯医者さん
たんぽぽ歯科・矯正歯科
院長:吉用 卓(よしもち たく)
国立大学 長崎大学歯学部出身
福岡県北九州市小倉南区沼本町1丁目10-2
HP:https://www.tanpopo-kokura.jp
TEL:093-475-4182
歯並び 審美 ホワイトニング 親知らずのご相談随時受付。
診療科目:一般歯科 口腔外科 小児歯科 矯正歯科
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