歯科健診でCO(シーオー)って言われたけどどんな意味?その後の対応は?BLOG
2022/10/11
こんにちは!『家族みんなのかかりつけの歯医者さん』小倉南区下曽根のたんぽぽ歯科・矯正歯科の院長の吉用です。
今回は
『歯科健診でCOって言われたけど、どんな意味?その後の対応は?』
という内容でお話ししたいと思います。
学校歯科健診や、企業歯科健診、歯医者さんで口の中を見てもらったときに CO(シーオー) という言葉を聞いたことのある方もいらっしゃるのではないでしょうか??
今回はCOって何??ということ、COと言われた時の対応について解説していきたいと思います。
虫歯には進行程度によって分類されております。
CO → C1 → C2 → C3 → C4
の順番に虫歯が大きくなっていくイメージで考えてください。
それでは、それぞれの状態を簡単に解説していきたいと思います。
CO : Caris Observasion の頭文字をとった略語となっております。
健康な歯と異なり、歯を壊してはいない(穴があいてきていない)が、虫歯になる可能性のある初期病変を伴う状態のことを言います。
つまり、『要観察』という状態です。
C1とは歯の表面に存在するエナメル質という層に限られた範囲が壊されている状態のことを言います。
C2はエナメル質を越え、内部の象牙質にまで虫歯が及んだ状態となっています。
C3は象牙質内部に存在する歯髄(歯の神経と一般的に呼ばれる場所)にまで虫歯が進行していることを指します。
C4とは歯髄にまで及んだ虫歯がさらに進化し、歯がかなり崩壊した状態で、抜歯せざるを得ない進行度のことを言います。
歯の根っこの中で虫歯が大きく進行してしまったり、歯の周りにまで大きな影響を及ぼしていることも多くなります。
● COと言われた場合の対応
COは簡単にいうと、虫歯になる前の一歩手前の状態です。
永久歯の虫歯発生の報告の論文におけるデータでは、生えてから最初の1年で虫歯発生になる割合が最も多く、3年までに徐々に発生率が低下していき、その後はあまり発生しにくくなるという報告があります。
その後以降は、体感的に治療した部位が再度虫歯になることが多いように感じます。
つまり、歯が生え変わってから3年を虫歯にさせないことで、一生の虫歯の発生率が低下します。
ですが、歯によって生え変わる年齢が異なり、わかりにくいものでもありますので、最後の歯が生えてくるのが12歳前後でもありますので、
永久歯に生え変わってから15・16歳頃まで1回も虫歯にさせない!
ことが目標でもあります。
それではCOと判定された場合の具体的な対応を1〜6で示します。
1.治療の対象とはなりませんが、そのまま放置してしまうと虫歯に進行する可能性が高くなります。
そのため、定期的な観察(3~6ヶ月毎)及び、歯みがき指導、食事栄養指導などを受ける必要があります。
2.最低でも2年間は続け、虫歯に進行していないかを確認する。
3.経過観察を続けていくなかで、残念ながら穴があき、虫歯に至った場合には適切な治療を行う。
4.乳歯の虫歯治療が多かった場合(幼児までに治療経験の多かった場合)は虫歯リスクが高いことも多くなります。
ご自身での歯みがきやお子さまの場合の仕上げ磨きは大変重要となります。
5.間食や糖質を含んだ飲み物の摂取は大変注意が必要となります。
6.COの部位によってはシーラントを行う必要があります。
リンク:虫歯の原因となる砂糖について
COと指摘された時、『まぁ虫歯じゃないならいっかー』と放置することはやめましょう!
COとは黄色信号の状態です。
虫歯になってしまうと治療をして治すことはできますが、
歯を手の指に例えてイメージしてみてください。
『指が一本溶けてきたから、治療してこないと』
『溶けた指は戻りませんから、金属の指で治しましょう』
という状態が歯で起きているのです。
指がこのようなことになると大変心配されるかと思いますが、歯になると気にされない方がほとんどではないでしょうか?
私たちは治療した歯が再治療にならないよう、形を作ったり、精度の高い治療物を入れるようにしておりますが、どのような材料でも必ず劣化があります。
治療した歯が再治療になることが残念ながら多い現実があります。
つまり、治療していない歯に勝る優れた治療法なんてありません。
歯は1本あたり100万以上の価値があるとされています。
上のイラストのような虫歯治療の負のサイクルに簡単に載せないことが私たち歯科医院の役割です。
しかし、歯の溝に色がついているだけで簡単に歯を削ってしまう歯科医院も、まだ残念ながらあるようです。
たんぽぽ歯科ではお子さまの虫歯チェックや、大人の方の虫歯・歯周病チェックを行なっております。
お気軽にお問い合わせ下さいね☆
学校歯科健診や企業歯科健診など、お口のなかを簡単に観察する際には、どの程度進行しているか判別が難しいこともよくあり、COと指摘されたが、実際には虫歯になっているということもあります。
COという指摘をされた際には放置することなく、一度しっかりと歯科医院でのチェックをオススメします♪
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家族みんなのかかりつけの歯医者さん
たんぽぽ歯科・矯正歯科
院長:吉用 卓(よしもち たく)
国立大学 長崎大学歯学部出身
福岡県北九州市小倉南区沼本町1丁目10-2
HP:https://www.tanpopo-kokura.jp
TEL:093-475-4182
歯並び 審美 ホワイトニング 親知らずのご相談随時受付。
診療科目:一般歯科 口腔外科 小児歯科 矯正歯科
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