小児歯科での麻酔について 〜痛くない?安全なの?何歳から大丈夫?〜BLOG

2022/03/23

こんにちは!『家族みんなのかかりつけの歯医者さん』小倉南区下曽根のたんぽぽ歯科・矯正歯科の院長の吉用です。

 

今回は

『小児歯科での麻酔について 〜痛くない?安全なの?何歳から大丈夫?〜』

という内容でお話ししたいと思います。

 

以前、2歳のお子さまの虫歯の治療で局所麻酔中毒で亡くなられたという悲しい事例があり、気にされる方も多いかと思いますので、解説させていただきたいと思います。

 

 

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大人の方でも歯医者さんが怖いな〜と思う理由として、麻酔があるかと思います。

 

治療中の痛みを取り除くための麻酔ではありますが、麻酔を行う際のチクッとする感じが嫌だ!という話を聞くこともよくあります。

 

しかし、麻酔がなければ虫歯を取り切ることができなかったり、親知らずを抜けなかったりと、歯の治療で麻酔は必要不可欠な存在となっています。

 

当院の痛く感じさせないための取り組みを以前のブログで解説しておりますので、ぜひご覧ください。

 

リンク:痛くない歯医者を目指しています

 

痛いと感じるのに、歯医者に行きたいと思われないのは当然のことです。

これは小さなお子さまであれば尚更です。

 

小児歯科での麻酔について 〜痛くない?安全なの?何歳から大丈夫?〜3

 

しかし、お子さまでも重度の虫歯の場合、麻酔をせずに無理矢理治療してしまうと、どうしても痛みが出てしまうため、歯医者さんを嫌いになる、最悪の場合トラウマになってしまう原因となってしまいます。

そのため、大人の方ももちろんですが、お子さまの歯科治療ではそれ以上に痛みを感じさせないよう最善の注意を払っていく必要があります。

 

●小児歯科治療で麻酔が必要な場合

 

①大きな虫歯の治療を行う場合

②乳歯の抜歯を行う場合

 

大きくこの2つがあります。

もちろん、特殊なケースもありますが、この2つがほとんどです。

乳歯の抜歯ではお子さまやご家族の方が抜歯して欲しいと希望された場合や、歯並びに悪影響を与えてしまっている場合などに麻酔を行うことがあります。

いつ抜けてもおかしくない程、グラグラと乳歯が揺れている場合には表面麻酔だけでも抜歯を行うことがありますので、全ての場合に麻酔を行っているわけではありません。

 

●子どもの麻酔は痛くないの?

トレーニングを行って、ようやく治療ができそうになったけど、麻酔を行おうとして痛みが出てしまったために、全く治療ができなくなったというお話をよく耳にします。

私自身も過去にそういった経験をよくしたことがあります。

 

お子さまの痛みを感じる部位の密度は成人の方よりも多く、痛みに敏感になっております。

そのため、お子さまの麻酔を苦手としている先生も多いのも事実です。

 

簡単ではありますが、お子さまが痛みを感じにくくさせる当院の取り組みを簡単にご紹介させていただきます。

 

①効果抜群な表面麻酔

よく使用される表面麻酔はゼリー状となっておりますが、子どもは唾液が多く、少しでも唾液に溶けて流れ出すと苦い上に、お口の中全体が痺れてしまい、それだけで逃げ出してしまうお子さまもいます。

当院ではシート状の表面麻酔を使用し、苦味もなく小さなお子さまでも嫌がることはありません。

 

②極細の麻酔の針

昔と比べ、技術革新から針も細くなりました。細くなればなるほど、歯茎の痛みを感じる部位(痛覚)を避けやすくなるため、針を入れる際の痛みを感じにくくなります。

 

③電動麻酔器の使用

麻酔が痛いと感じる原因の1つとして、麻酔液が入る際の圧力もあります。

電動麻酔を使用すると、非常にゆっくりと薬液を注入するため、指先でのコントロール以上に圧力をかけずに麻酔を行うことができます。

また、電動麻酔器は注射器の見た目と異なるので、見た目の怖さを軽減させることができます。

 

④意識をそらすためのタブレット・ヘッドホンの活用

当院ではお子さまや恐怖心の強い成人の方にはタブレットとヘッドホンを活用して、意識を画面に向けてもらうようにしております。

お子さま達は画面に夢中になってくれますので、その隙に麻酔を行ってしまいます。これだけで麻酔をされていることに気づかないこともよくあります。

 

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●麻酔は子どもでも安全なの?

どのようなお薬でも必ず副作用が存在しております。

特にお子さまの場合、麻酔自体が初めてという場合もよくあります。

初めて使用する薬剤は特に注意していく必要があるのです。

 

歯医者の局所麻酔で起こる可能性のある副作用

 

・局所麻酔薬アレルギー

・局所麻酔中毒

・神経原性ショック

・過呼吸

 

以上のようなものが挙げられます。

非常に稀なものではありますが、過去の全身の病歴やアレルギー体質かどうかを事前に確認し、治療前・麻酔中・治療中・治療後のお子さまの状態や呼吸状態を見ながら何か異常が見られないかを常に監視しております。

 

特に麻酔そのものが初めての場合には注意と払っております。

当院では何か異常が見られた場合でもすぐに対応できるよう設備を整えておりますので、ご安心いただければと思います。

 

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●子どもの麻酔は何歳から大丈夫なの?

 

0歳から麻酔を行うことは可能です。

歯医者で使用する局所麻酔薬はお医者さんが手術で使用する局所麻酔薬と成分は同じであり、生後間もない赤ちゃんの手術でも使用されます。

しかし、当院では安全に歯科治療を行うことのできない、2歳代の歯科治療は原則として行っておりません。

(非常に上手にできるお子さまには治療を行うことがあります。)

 

そのため、原則として3歳以上の歯科治療で局所麻酔を使用して行うことがあります

 

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●お子さまの麻酔後の注意事項

お子さまに麻酔を行った後、注意していただきたいことが3つあります。

 

①くちびるを触らせない、噛んだりさせない

麻酔後はくちびるが噛んでもツネっても痛くない、という不思議な感覚となります。

少し触るくらいなら良いのですが、やりすぎは傷を作ってしまい、その後口内炎となって痛い思いをしてしまいます。

麻酔の効果が切れるまでは注意しておくようにお願い致します。

 

②食事は遅らせる

可能であれば食事は麻酔が切れてから行うようにしてください。

麻酔が効いているとくちびるやほっぺたを誤って噛んでしまう可能性があります。

麻酔はおよそ2時間程度効いておりますので、麻酔が効いている時間がいつもの食事時間に重なりそうな場合は、早めに食事をしておくか軽く食べておいて、食事の時間を遅らせることをオススメしております。

 

③熱い食事や飲み物を避ける

麻酔が効いていると温度に対する感覚も鈍くなってしまいます。

そのため、熱い食事や飲み物で気が付かない間に火傷をしてしまう可能性があります。

 

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長くなりましたが、当院ではこのようにお子さまの歯科治療が少しでも痛みを感じさせないよう取り組んでおります。

 

それでも大切なお子さまに使うお薬となると気になるのも当然です。

麻酔について気になること、わからないことがありましたら遠慮なくご相談いただけたらと思います。

 

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家族みんなのかかりつけの歯医者さん

たんぽぽ歯科・矯正歯科

院長:吉用 卓(よしもち たく)
国立大学 長崎大学歯学部出身
福岡県北九州市小倉南区沼本町1丁目10-2
HP:https://www.tanpopo-kokura.jp

TEL:093-475-4182

歯並び 審美 ホワイトニング 親知らずのご相談随時受付。
診療科目:一般歯科 口腔外科 小児歯科 矯正歯科

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