歯ぐきが下がってきた感じがする?? その原因についてBLOG
2021/08/24
こんにちは!『家族みんなのかかりつけの歯医者さん』小倉南区下曽根のたんぽぽ歯科・矯正歯科の院長の吉用です。
『最近、歯茎が下がってきたような感じがして・・・年のせいですかね??』
と言ったご相談を受けることも良くあります。
歯茎が下がってしまう原因のお話をする前に、まずは歯と歯の周囲の構造からお話ししましょう。
たまに勘違いされている方がいらっしゃるのですが、歯は歯茎に支えられていると思われていることがあります。
こちらの写真のように歯以外の部分はピンク色で、歯茎と呼ばれており、見える部分は歯茎だけのように見えるため、そのように思われるのかと思います。
しかし、実際には歯は下のイラストのように骨に支えられているのです。
歯を支えている骨は大変薄く、非常に繊細なものです。その骨の表面を薄い歯茎が覆っているようになっているのです。
人体の中でこれほど骨に近い部分は他になく、通常は皮膚→脂肪→線維組織(結合組織)→筋肉→骨 と言ったように何層にも覆われております。
さらに歯を支えている骨は歯周病菌や虫歯菌と言った細菌による影響を大変受けやすくなっています。
前置きが長くなりましたが、要するに歯を支えている骨、歯茎のすぐ下にいる骨というのは大変特殊な環境にあるということを知っていただければと思います。
それでは本題である、『歯茎が下がる原因』についてお話ししたいと思います。
歯茎が下がることを専門用語で『歯肉退縮』と呼びます。
その歯肉退縮は主に4つの原因があります。
①加齢
②歯周病
③間違った歯磨き
④噛み合わせ
それぞれについて解説していきたいと思います。
①加齢による歯肉退縮
誰もが避けては通れないものでもあります。一般的に5年で1mm、10年で2mmずつ歯を支える骨の吸収とともに、歯茎が下がると言われています。
②歯周病による歯肉退縮
多くの歯茎の下りはこれが原因になっていることが多くなっています。
ざっくりと言うと、歯周病は歯を支えている歯茎や骨を壊してくる病気になります。
歯周病の進行により歯を支える骨が壊され、歯茎が大きく下がってしまいます。
詳しくはこちらのブログでお話ししておりますので、ぜひご覧ください。
リンク:歯周病健診を受けてみませんか?
③間違った歯磨きによる歯肉退縮
歯磨きを頑張りすぎ、力強く磨きすぎたため、歯茎を痛めた結果、歯茎が下がってしまうことがあります。
④噛み合わせ
一部の歯にだけ強い力が継続的にかかり続けると歯を支える骨の吸収とともに、歯茎が下がることがあります。
これは自分自身では気づかないことが多いため、大変注意が必要です。定期検診ではこのような噛み合わせの変化にも注意して観察していきます。
歯茎が下がってしまうことを予防するポイントについてもお話ししたいと思います。
①歯周病予防
歯周病は自分自身では気付きにくく、静かに進行してしまう病気でもあります。まずは歯医者さんで歯周病の有無を確認し、適切な治療を受けていただくことをオススメします。
②適切な歯磨き
歯磨きの方法を習ったことがないのであれば、ぜひ一度歯磨きの方法を習うことをオススメします。
歯磨きと簡単に言っても、適切な歯ブラシの当て方、圧力、動かし方、フロスや歯間ブラシなどなかなか難しいものです。
しかし、日々の適切な歯磨きが歯茎の下りや歯周病予防、虫歯予防にも繋がり、自分の歯を残すことにも大きく関わってきます。
③定期検診
そして、何よりも定期検診です。歯磨きをどんなに頑張っても取りきれない汚れは必ず存在します。そして、その取りきれない汚れが歯石に変わったり、歯周病や虫歯を引き起こしてきます。
先ほどもお話ししましたが、歯周病の進行の有無や噛み合わせは自分自身では気づかないものです。
定期的に健診を行い、健康なお口を保ちましょう!
_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/
家族みんなのかかりつけの歯医者さん
たんぽぽ歯科・矯正歯科
院長:吉用 卓(よしもち たく)
国立大学 長崎大学歯学部出身
福岡県北九州市小倉南区沼本町1丁目10-2
HP:https://www.tanpopo-kokura.jp
TEL:093-475-4182
歯並び 審美 ホワイトニング 親知らずのご相談随時受付。
診療科目:一般歯科 口腔外科 小児歯科 矯正歯科
_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/